グリーン・レクイエム/緑幻想

読了。
流石に旧版のあとがきは入って無かったか…(笑)
再読して思うのは、「グリーン・レクイエム」ってこんなに短かったっけ…中身詰まっているから短く感じなかったんだよなぁ。
それと、「緑幻想」の最後、拓の手紙の中で世界樹に語らしている環境問題*1。昔から漠然と思っていた事を見事に文章化してくれた”SF”作家新井素子に脱帽。新井素子に打ちのめされたのはこれで2回目だったなぁ。
因みに1回目は「あたしの中の……」を読んだ中学時代。自分がやろうとして、習作を幾つか書いていた「言文一致、口語体」って奴を格段に洗練された形*2で提示された時なのよね。
口惜しいのでまた小説書き始めてみるかな…いや引越準備からの逃避ではなく。(をゐ)

以下戯言
そういえば、解説の星敬が新井素子の大半の作品が入手困難だと言う事を書いているが、その中に「……絶句」とその関連作品がリストアップされていないのは、創元の日本SFシリーズで再発する可能性があると云う事であろうか…それはそれで魅力だが、「ふたりのかつみ」の新作とは云わなくても単行本未収録の話を入れて発売して欲しいものだな。(笑)

*1:詳細は作品を読むように。

*2:しかもデビュー作