バビロニア・ウェーブ
読了。一気に読み終えた。
バビロニア・ウェーブは発売当初
で購入している。堀晃初長編って帯の惹句に、あれ?そうだったんだ…と思った記憶があるな。
雑誌掲載分は短編版も含めてリアルタイムでは見ていなかったので、1988年当時実家にいた頃に見付け*1て読み終えた後の衝撃は未だに覚えてる。
「なんなんだこのスケールのでかさは」ってね。
あまり他人に本を薦める事はしないんだが、親父に読ませたら親父が自分のコレクションのSFマガジンとSFアドベンチャーのバックナンバーを掘り返して来てまた吃驚。1988年当時でも凄いアイディアだと思ったが、基本構想が1977年には出来ていた事に唖然としたよなぁ…
「バビロニア・ウェーブ」の天文学的考証は、解説の「天文楽(笑)者」福江純氏のがあるのでそちらに任すとして、初読の時にはなんとなく判る感じだった、「最先端現場にいるエンジニアの思い」ってのが、今回改めて読み返すと現在の自分と照らし合わせてより強く印象付けられたな。
後、この作品の後でそのまま「情報サイボーグ*2シリーズ」に繋げても良いんだが、橋渡しになるべき話が欲しい気もするな…此処迄スケールのデカい現象を長編1篇のネタで使い切るのも勿体無い気がする…のはあたしが貧乏性だからだろうか。(をゐ)
そういえば、堀晃を始めて読んだのは、「石原藤夫に続いて出て来た日本ハードSFの担い手」てな感じの惹句*3で紹介されて探し出した「トリニティシリーズ」だったな。「遺跡の声」も近刊予定との事なので、また楽しみが出来たな。「マッドサイエンス入門」の再発も欲しい処だが…無理かな。(笑)