マリア様がみてる

マリア様がみてる 卒業前小景」読了。
相変わらず短編を繋ぎ合わせて一冊に纏めるのが上手いよなぁ。時間軸が行ったり来たりする辺りが一寸戸惑ったけどね。
卒業式前日迄来て原点復帰*1ってのも中々読んでいて嬉しいな。文庫一冊目の雰囲気に近い気がする。

間に入った、まさかの桂さん主役話とか、何時もと立場逆転で戸惑う蔦子さん、三奈子さま話、美術部話も楽しく読めた。令董の組み合わせなんてレアモノもいい感じ。
んで、次世代話*2の雰囲気をちらりと匂わせて、旧世代話も絡めて卒業式に雪崩れ込む*3とは、なんて椀飯振舞な事だ。(笑)

しかしまあ、卒業式前日に此処迄ネタを仕込んで大丈夫*4なのであろうか…伏線回収だけで上下巻に分かれそうな気配がするぞ。読む側としては望む所だって心境ではあるが…
第一部完に向けてのエピソードと第二部開始への伏線を仕込んで、読み応えのある良い話だったな。さあ、また読み返すか。

p.s.
この巻の主役は「ギャフン」と言ってる蔦子さんも中々捨てがたいが、やはり、三奈子さまだな。(をゐ)

*1:正統派百合小説

*2:第二期は乃梨董中心で、奈々視点を期待している。

*3:名前は出て来なかったが、元薔薇様揃い踏みの可能性大だよなぁ…
面白そうな話にあのお方が喰い付いて来ない訳が無い(笑)

*4:まあ、マリみてらしいっちゃあらしいんだがね。(笑)