銀河英雄伝説

読了。
この巻辺りから歴史小説としての本筋に入って行っている気がするな。歴史小説家としての田中芳樹に好感が持てるのは極力キャラクターに感情移入をせずに書き進めて行っている辺りなんだよなぁ。
SFとしては解説の堺三保の指摘の様に説明されていない部分が多々あるが、その辺はSFを読み慣れた読者が脳内補完している気がするぞ。
再読して見て、この巻は物語進行上では怒濤の津波が押し寄せて来る直前の一瞬の凪って感じがするなぁ。リアルタイムで読んでた時はこの巻から津波が始まった様に捉えていたんだが…

ま、それは兎も角、本書のオビを見たら次回配本が「遺跡の声」との事。最新短編収録って書き下ろし…では無いよなぁ。ブログ閉鎖で本人に確認出来ないのが残念。(をゐ)